
あしたの畑
全ては希望となるため。
「あしたの畑」は、“畑” から始まる、食、器、祈りの場、住まい、交流の場をつくることで、美しい景色を生み出すことを目指します。
またそれは、そこでの人の暮らし方、人の知恵と技術がもたらす現代の美意識と哲学、次世代により良い社会を継承したいという願いを意識させる芸術活動であるとともに、美しい景色に出会える日本という風土が持つ豊かさを、アーティストや建築家、料理人、職人たちがともに思考し語り合い、共作、共存する機会でもあります。
芸術を通して希望に満ちた社会を築くために今をどう生き、各々がどのような役割を担い、行動に移すことで平和を目指すのか、を問いかける。
アートと農作を含めた暮らし、この小さなきっかけに関わるひとりひとりの意識と実践が日本のある地域から始まり、世界中に広がればと願う、そのような試みです。
Co-founders
あしたの畑は、職種の異なる7人の仲間と共に活動を始めました。
それぞれの個性と能力を活かしながら、ともに思考し、活動しています。
嘉戸 浩
Koh Kado
唐紙師/かみ添
N.Y.でフリーランスデザイナーとして活動後、帰国。唐紙の老舗工房での修行を経て、2009年独立。 ショップ兼工房「かみ添(かみそえ)」を西陣にオープン。
佐藤 聡
Satoshi Sato
ガラス作家/PONTE
富山ガラス造形研究所にてガラス造形を学び、ステンドグラス制作会社や、ドイツにて作品制作を経た後、 2000年、工房 「Glassroom」を設立。 14年、祇園にて「PONTE」を開店。
新里 明士
Akio Niisato
陶磁器作家
2001年に多治見市陶磁器意匠研究所を修了。文化庁新進芸術家海外研修制度研修員(ボストン)を経て、現在、岐阜県土岐市を制作の拠点に活動。
森川 昇
Noboru Morikawa
写真家/f64
坂本 健
Ken Sakamoto
料理人/cenci
京都のイタリアンレストランにて研鑽を積み、2014年、京都 平安神宮に「cenci」をオープン。素材の良さを最大限に引き出す、枠にとらわれないイタリアンによる「京料理」を表現
中川 周士
Shuji Nakagawa
木工職人/中川木工芸
伝統的な木工芸を稼業とする家に三代目として生まれ、大学卒業と同時に父に師事。桶、指物、刳物、ろくろなどの技術を学ぶ。2003年、滋賀県大津に中川木工芸 比良工房を主宰
西沢 立衛
Ryue Nishizawa
建築家/西沢立衛建築設計事務所
1990年妹島和世建築設計事務所入所、95年妹島和世と共にSANAAを設立。97年に西沢立衛建築設計事務所設立。2010年より横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授。
1987年よりL'UOMO VOGUEなど海外の雑誌でポートレイト写真家としてスタート。91年より東京を中心に活動。
Collaborator
吉岡幸宣、吉岡恭子(縄屋)
Yukinori Yoshioka, Kyoko Yoshioka (Nawaya)
料理人
2006年6月20日、京丹後にて、先代からの「仕出しフードショップよしおか」を引き継ぐ形で、仕出し業も継承、日本料理店「魚菜料理 縄屋」として開店。2020年7月、薪を使った日本料理店としてリニューアルオープン。
Office
TOMORROW
「感動すること」を最上位の価値として定め,芸術文化活動を通し,豊かな心を育み, 平和な国際社会を築く一因となることを目的とし、京都を拠点に活動。
Logo

あしたの畑のロゴは、
美術家の杉本博司氏がデザイン、寄贈してくださりました。
「あしたの畑ロゴ」
杉本博司、2021、紙に色鉛筆
動物が人間になった頃、人は火を発見したことによって人になった。
火は闇を照らし、火をかざして他の獣を脅し、
そして焼き肉や焼き芋がうまいことを人に知らしめた。
文明化も火に負う。焼畑農法は収穫を保障した。
畑という字はそこから出来た。
火の隣に田が並んでいる。
火という字は人が火を見つけたことを記念して出来た字だ。
人が両手をあげて炎をかかげている姿なのだ。
空は青く、山は緑。そんな自然が今や火に包まれている。
あっちもこっちも緊急事態なのだ。地球はヒーヒーいっている。
あしたの畑にあしたはあるのだろうか、あたしは知らない。
杉本博司