[特別展Ⅰ]
工芸と現代アートによる、
太古より神宿る森の自然に捧げる祈り

竹野神社
竹野神社は9代開化天皇の妃となった「竹野媛」が晩年帰郷した際に「天照皇大神」を祀って創建したといわれる由緒ある神社です。『延喜式神名帳』に「竹野神社大」と記され、大社の格を有する2000年以上の歴史を持ち、近くには日本海三大古墳の一つ「神明山古墳」があることからも、古代の近畿地方で相当な力を持っていたと思われます。
竹野神社では、芸術の根源となる「祈り」をテーマに、祈りの場と祭祀の屋代、彫刻を展示する屋外展覧会を開催します。屋外展示は無料で公開し、通常非公開の本殿裏の神域を本事業期間のみガイド付きのツアーを実施します(時間予約制)。
《展覧会開催概要》
■開場日:午前10時から午後4時まで(毎週水曜日休場)
■会場:竹野神社(京都府京丹後市丹後町宮249番地)
■展示作家:佐藤聡、サムソン・ヤン、須田悦弘、中川周士、新里明士
■ツアー参加費:1,500円
■駐車場:丹後古代の里資料館の駐車場をご利用ください。駐車場ご利用の方は資料館への入館(入館料300円)をお願いいたします。
*下記の日程で参加作家によるガイド付スペシャルツアーを実施します。
該当する時間枠を予約ください。
①7月22日(金)10:30 - 11:15:佐藤聡による神域ツアー
②7月22日(金)11:30 - 12:15:中川周士による神域ツアー
③7月24日(日)14:00 - 15:00:嘉戸浩による市場紹介+スタッフによる神域ツアー
④7月29日(金)13:00 - 13:45:新里明士による神域ツアー

竹野神社 神域
太古より神宿る森に捧げる祈り
竹野神社を訪れると、その参道の存在感がもつ静謐な雰囲気に圧倒されます。 風の音と風を感じる場所。日常も同じように風にあたり、風の音を聞いているはずが、いつの間にかその自然の呼吸に意識が集中できることを感じます。
正面には堂々とした社殿が待ち構え、神域がその背後に迫っています。門をくぐると、空と森に身体が包み込まれるかのようです。 このような場所に、そっと祈りを捧げたい。かつてこの地域の墳墓に死者を弔うとき作られた副葬品を思い浮かべ、そのときの気持ちに寄り添いながら自然の恵みに感謝を捧げ、圧倒的な存在に手向ける人間の祈りの品を捧げることで、展覧会と舞踊を奉納しよう。
ECHO開催にいたるきっかけとなる場との出会いで、現代の上(神)なる自然への気持ちをともに感じ、各々が幸せになる風を感じていただけるように願いながら、屋外特別展を1ヶ月にわたり公開します。