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[特別展Ⅲ]

建築と現代アートによる、

歴史と文化がつむぐ土地のつながり

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須田悦弘「朝顔」 2022年

 

三木屋は旧き良き温泉街「城崎温泉」に佇む、創業300年の日本旅館です。『小説の神様』と呼ばれた文豪、志賀直哉の名作「城の崎にて」ここから生まれました。下駄の音が鳴り響く賑やかな温泉街の中心にありながら、一歩足を踏み入れればそこには静かでゆっくりと時が流れる閑静な空間が広がります。  

 

本展では、現代美術家・須田悦弘が三木屋に滞在し、志賀直哉の「朝顔」から着想を得た朝顔を館内に展示し、旧く残る建築と現代アートによる、歴史と文化がつむぐ土地のつながりを再認識する機会を創出します。

本展は期間中、三木屋に宿泊されるお客様限定の公開となりますが、7月27日(水)、8月10日(水)に限り、一般鑑賞を受け付けます(要事前予約)。 

 

■城崎温泉 三木屋の宿泊予約はこちら

 

 

 

《展覧会開催概要》

■会場:城崎温泉三木屋(兵庫県豊岡市城崎町湯島487番地)

■展示作家:須田悦弘

*鑑賞は宿泊者限定

*7月27日(水)、8月10日(水)の午前11時30分から午後3時に限り一般鑑賞受付(要事前予約)。

 

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須田悦弘「朝顔」 2022年

 

■志賀直哉と三木屋

大正2年、志賀直哉が30歳の時に山手線に轢かれ大怪我を負った後の養生に城崎温泉を訪れ、三木屋へ約3週間逗留されました。その間に当地で目の当たりにした蜂、ネズミ、イモリの3つの生き物の死と、九死に一生を得た自分とを照らし合わせて名作「城の崎にて」は執筆されました。以降長きに渡り、執筆の為や白樺派のご友人やご家族とのご旅行など様々なシチュエーションで宿泊されています。大正14年の北但大震災によって一度倒壊しましたが、昭和2年の再建以降の愛用のお部屋や三木屋主人宛ての直筆ハガキなどは今でもご覧いただけます。

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