2022年10月ー11月
展覧会「Nature. Creator.」

Photo: Noboru Morikawa
自然の偉大さに驚き、創造の魅力に嘆ずる。
集落構想「あしたの畑」では、かつてこの地ー丹後ーで古墳や土師器を作っていた土師が暮らした佇まいを更新し、これからの暮らしを提案する未知の試みとして、これからの暮らしと環境の希望を直感できる、インスタレーションを10月から11月までの約1ヶ月公開します。
木の部屋と土窯
1. 木の部屋|間人スタジオ
木工作家・中川周士が間人スタジオ2階を桶作りの技で木の部屋を作ります。
2. 料理と陶芸の窯|丹後町宮
陶磁器作家・新里明士は、手捻りの様に土窯を作ります。
「木の部屋」は作家の空想や瞑想、休息の場として活用され、食と焼き物の窯は創設予定の滞在型ヴィラ「考える小屋」に向け、新里と窯職人・加藤貴也が協働し、料理とそれを彩る器を制作していきます。
これからの暮らし
3. 寝具|デザイン橡+TOMORROW
蚕から真綿にし、布団に仕立て、絹を藍染する寝具を制作。木の部屋で眠りにつく丹後の寝具を提案します。
4. 照明|佐藤聡
間人は北の海に面しており、夜になると北極星や北の星を大きく眺めることができます。イカ釣り船はかつて星を頼りに間人港から出港したでしょう。星と船の光からインスパイアされた照明を発表します。
5. ディベロップメント
唐紙職人・嘉戸浩、美術家・田中義久、アーティスト・テレジータ・フェルナンデス、サムソン・ヤンは、間人の景色、風土が育む現代の表現を時間と思考をかけながらアップデート、紙や土をベースに制作する作品を展示します。

概要
開催日 :2022年10月15日から11月20日までの毎週金・土・日曜日
午前11時から午後3時まで(30分ごと) *金曜日のみ予約制
場所 :間人スタジオ(アクセス)、空き地(丹後町宮)
参加作家:テレジータ・フェルナンデス、嘉戸浩(かみ添)+田中義久(Centre)、佐藤聡、デザイン橡+TOMORROW、中川周士(中川木工芸)、新里明士+加藤貴也、サムソン・ヤン
鑑賞料 :あしたの畑友の会、16歳以下無料。一般1,000円
主催 :文化庁、NPO法人TOMORROW
文化庁委託事業「令和4年度戦略的芸術文化創造推進事業」として開催。
「Nature. Creator.」展 他展示作品
関連イベント
「豆と海藻」 10月10日(月・祝)
イタリア料理・cenciのオーナーシェフ、坂本健が提案するこれからの食卓でいただきたい食事の提案です。 大豆は、良質なタンパク質を多く含み味噌・納豆といった発酵食としても親しまれています。これからの主食になる可能性が高いこの食材と、日本海の海藻を用いた韓国料理コングクス(豆乳ラーメン)をアレンジしたあたたかい麺料理と、台湾のデザート豆花(トーファ)の京丹後バージョンをお楽しみいただきます。 器は、新里明士が土窯の窯開けとして制作した新作と間人の土を釉薬に用いたどんぶり。そして中川周士のスプーンとお膳という組み合わせでお出しします。
定員 :各回8人(①12:00-13:00、②13:00-14:00) *満員となりました
会場 :間人スタジオ
参加費:2,500円(展覧会の鑑賞料含む)
中川周士トーク「木器の時代」 11月19日(土)13:30-15:00
木造であった縄文や弥生時代の建物は史料としては残らず、今では想像や仮説で縄文遺跡の発掘地で見られます。星や動物たちや自然が近かった時代、科学の世界にまだ謎めいたことが多い頃、人は眠りにつき、どんな夢を見ていたのでしょう?
2023年、日本には1000万戸の家が余ることが予想されているなか、築100年近い家をどのようにアップデートしていくか、実験のように改修を試みている間人スタジオでは、縄文人が見ていた夢が見られるような部屋を木工作家の中川周士に1室創作してもらうことにしました。海外からも注目を浴びる桶職人の中川さんがつくるはじめての木の空間です。
「木の部屋」を見学していただき、中川さんの木についてトークをお聞きいただく機会です。*トークはSNS上でもライブ配信します。
定員 :12人 *要予約
会場 :間人スタジオ
参加費:1,000円(展覧会の鑑賞料含む)