「食と建築」

  西沢立衛(建築家)、藤原辰史(歴史学者)

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写真:Pizza 4P's

今回のゲストは、ベトナムを拠点に、Pizza 4P’sを経営されている益子陽介さん。

聞き手は、設立メンバーの坂本健さん。  

 

 

坂本健(S): まずシンプルに、益子さんが何故ピザ屋を構えたのか、それを軸に生きようと決めはった話が素敵やなと思うんで、その話をしていただけますか?  

 

 

益子陽介(M): わかりました。 当時付き合っていた彼女に、「ピザ窯を作ってほしい」と突然言われて、「どうしてピザ窯なの?」って言ったら、「ピザを焼くのが楽しそうだから」って言われたのが、一番最初です。12年前なんで、日本でピザ窯を作っている人ってすごい珍しくて、一冊しか本が出ていなくて、スドウさんっていうんですけど、その人に問い合わせてみたら、 「来月、山梨で作るから参加しに来るか?作り方教えてあげるから」みたいなことになって、ピザ窯を作るイベントに参加したんですよ。ピザ窯をどうやって作るかっていうのを学んで、友人を呼んで、集めて、結局半年ぐらいかかって作りました。  

 

その時は、毎週のように、自腹で、休みを使って、人を呼んで、すごくワクワクして。何でワクワクしたかって、当時、忙しい人がストレスの中で、金曜とか土曜の夜、日曜日に来たりして、独自のピザを作って、みんなで、「俺のが美味しい!」とか言い合っているうちに、すごいみんな仲良くなって。あっという間に、みんなが仲良くなって帰っていくみたいな経験があって、「すごく楽しかったよ!次いつやるの?」って次の日聞いたりして、それが原体験として、人を幸せにするってこういう事じゃん!と思ったのを、今でもすごい覚えています。  

 

人をマインドシフトする。と言ったらおかしいんですけど、ある瞬間にすべてに感謝する、全部の過去も含めて、今に感謝できるっていうことが、起こり得るんだな。ということがあって、その時に、こういう瞬間を作っていくということをしたいなと初めて思ったのが、ピザの最初のキッカケでした。  

 

その時に、一緒に作った仲間とああいう瞬間を作っていきたいよね。みたいな話をしたんですけど、なかなか出来なくて。僕がサイバーエージェントで勤めているときに、ベトナムに駐在になって、2011年に、彼と一緒にベトナムでピザレストランを作ったというのが始まりでした。 

  

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1枚1枚手作りでピザを作っている

ピザのレストランをやる目的として、一番最初に作ったビジョンが、「Think Universal Act Personal」っていう、世の中をきちんと考えつつも、でも、大事なことは、一番前にいる人たちだから、目の前の人たちから大切にしていこう。幸せというものを考えて、幸せになってもらえるようにしていこう。みたいなものが、コンセプトだったんですけど、ある時から、「Make the World Smile for Peace」っていう風に、ビジョンを変えました。  

 

極論、僕らのビジョンは、世の中の人がどんなことが起きていようが、自分が自分のことをちゃんと受け入れて、本当の意味で幸せだと思って、ポジティブに考えられていく。という心の状態を、世界中の人たちが持てば、あらゆる問題が解決するのではないか?ということを目的として、事業をやっているっていう今があります。